骨盤は開く?
産後の骨盤矯正というと骨盤の開きという言葉を耳にすることが多いと思います。
その言葉の響きから、産後は骨盤が開く=骨盤の関節が何センチもガバッと離れている状態を想像する方も少なくないと思います。
しかし、実際にはそのようなことは起こりえません。
骨盤の関節(仙腸関節)は元々がしっかりと安定した関節で、その可動性の有無すらも議論の対象になるほどです。
骨盤の部分は上半身と下半身を繋いでいる部分にあたりますので、その部分の関節が何センチも離れている状態では動くこともできないでしょう。
関節が何センチも離れてしまった状態というと脱臼してしまっていることになるので、関節としては機能することができず、またそのような状態になってしまった場合は強い痛みも伴うはずです。
骨盤の開きとは何か
では、よく言われているような骨盤の開きとは何かというと、骨盤の関節の緩みと言い換えた方が、その状態を正しく表しているのではないかと思います。
女性が妊娠すると出産準備の為にリラキシンという女性ホルモンが分泌されます。
このホルモンの働きにより、関節を安定させている靭帯が緩みます。
それによって元々はしっかりと安定した状態の骨盤の関節が動きやすい状態になります。
これは出産する際に赤ちゃんが骨盤の内側の産道を通りやすくするための働きと言われています。
骨盤の開き(緩み)は戻る?
出産準備の為に靭帯が緩んで不安定な状態になった骨盤は、出産後は時間をかけて元の安定した状態に戻っていきます。
元の状態に戻るまでの期間には個人差がありますが、3~6ヶ月ほどの間に戻ると言われています。
骨盤が安定した状態に戻るのは、出産後から自然に起こる変化ですので、産後の骨盤矯正を受けるかどうかはそれ自体には影響しません。
つまり、産後に骨盤矯正を受けても受けなくても、時間が経てば骨盤は元の安定した状態に戻ります。
産後の骨盤ケアの目的
元々が安定した状態の骨盤の関節が、出産の為に一時的に不安定な状態になることで、体に様々な変化を生じることがあります。
出産をきっかけに体の不調が起こりやすくなってしまう方も少なくありません。
産後すぐに不調に悩まされる方もいれば、しばらく経ってから症状が出てくる方もいらっしゃいます。
そのため、出産後の早い段階で骨盤のケアを行い、そういった不調を防ぐことが大切です。
できれば骨盤の緩みが元に戻りきる前に骨盤ケアを開始した方が望ましいですが、産後は自分の体のことを考える余裕がなく、どうしても後回しになってしまう方も多いです。
産後しばらく時間が経ってしまった場合でも、骨盤のケアをしていくことは可能です。
出産後、時間が経ってしまった場合も、一度は骨盤の状態をチェックし、必要に応じたケアを行うようにしましょう。
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