産後に膝が痛くなる理由

産後に膝の痛みに悩まされる方は、実は非常に多いです。

出産が近くなると出産準備のために、関節を支えている靭帯を緩める働きのあるホルモンが分泌されます。

それが骨盤の関節に作用することを産後の骨盤の開きと表現されることが多いのですが、そのホルモンというのは骨盤の関節だけに作用するわけではありません。

全身の関節に作用するため、産後は骨盤に限らず関節の不安定性が問題になる場合があります。

膝は大きな荷重を支える関節になりますし、産後は育児のために立ち座りを繰り返すことがとても多くなるため、痛みが発生するリスクが高くなります。

多くの場合は、緩んでいた靭帯が元の状態に戻り、関節の不安定性が解消されると共に痛みも消えていきます。

しかし、不安定な状態で無理に負担をかけ続けることで、関節自体を痛めてしまい痛みが長引く場合もあります。

骨盤の歪みと膝の痛み

もう一つ、産後の膝の痛みに影響するものとして、骨盤の歪みがあります。

産後は骨盤の関節が不安定性や妊娠中や出産後の育児の姿勢の問題から、骨盤の歪みが出やすい時期になります。

骨盤の左右の歪みは、膝や股関節などの下肢の関節に捻じれた力を加える原因になります。

関節に本来の機能と異なる捻じれた力を加え続けることは、関節を痛めるリスクを高めます。

また、産後に非常に多い前後のバランスの崩れが原因の偏った筋肉の緊張や、体の使い方によって膝に痛みが出る場合もあります。

膝の痛みを軽減するために

ホルモンの働きによる関節の不安定性に関しては、あまりに痛みが強い場合はサポーターやテーピングで補うことも有効かもしれませんが、基本的には靭帯の緩みがなくなるまでは負担を減らす工夫をしながら様子を見ていくことになります。

育児の際は一日に何度も膝を深く曲げ伸ばしすることになるため、膝に負担をかけない体の使い方を覚えることが大切です。

また、骨盤などの体の歪みが影響している場合は、それらの矯正も併せて行い、動きの問題や筋肉の偏った緊張なども解消していくと良いでしょう。

間違った体の使い方をしていたり関節に偏った負担をかけ続けていると、関節自体にダメージを与えてしまって痛みが長引いてしまうことになりかねません。

いずれにしても痛みを感じたときは、早い段階で対応することが大切になります。

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